食事のマナーは変わる
銘々膳の食事においては、正座が原則でした。
あぐらを組んで食事をしてもよいと、許されていたのは、家長などの成人男性に限られていました。
ちゃぶ台を使用するようになっても、基本的には、このマナーが守られる・正座をして食べる習慣は、引き継がれました。
また、ちゃぶ台を、5・6人の家族が囲むと、必然的に、正座にならなければならなかったというのも、あります。
つまり、食事の規範として、子供に「正座をするしつけ」、マナーとして、正座するようしつけられたのです。
これが、イスに腰掛けて食卓を囲むようになると、食事に対するしつけ、マナーが変わったということが、分かるだろうか?
たとえば、
・肘をつかない
・背筋を伸ばす
・足を揃える
など。
ちゃぶ台から、イス・テーブルに移行し、食事のマナーも変わりました。
食卓の脚が長くなることにより、肘をつきやすく、皿を口に近づけて食べやすくなると、言われています。
背筋を伸ばして座り、食卓に肘をつかず、足を揃えて、食べましょう。それが、現代の食事マナーとなり、世代間での、食事マナーの違いにつながっているのではないでしょうか。
つまり、食事の規範として、子供に「正座をするしつけ」、マナーとして、正座するようしつけられたのです。
これが、イスに腰掛けて食卓を囲むようになると、食事に対するしつけ、マナーが変わったということが、分かるだろうか?
かつては、炊事の場である土間の台所と、食べるための囲炉裏の間(食事室)は、分離されていました。
いろりの間で、簡単な煮炊きは、もちろんできましたが、基本は台所で炊事をし、イロリは、食べる場所・・・でした。
食事をするときの、食卓は、何を使っていますか?
1990年代、ちゃぶ台(茶ぶ台・飯台)を所有している家庭の割合が、50%あったそうです。