にきび跡とは「傷」です
『ニキビ跡』=「傷」なのです
ニキビを指でつぶしてしまったり、「自然に治るだろう」と
ケアをしないで放っておくと、皮膚の組織が壊れてしまいます。
ニキビの後に、壊れたままの状態になっている皮膚組織を
「ニキビ跡(にきび痕)」「クレーター」「あばた」と呼びます。
ニキビ跡というのは、傷の状態なのです。
怪我などで傷ができても、人間には自然治癒力があるので
自然に治ります。
ですが傷がひどいと、時には傷跡としてずっと残ってしまうのです。
だから、
「あれ?ニキビ跡がいつまでも残っている...」
という場合。
これは、傷の修復に失敗してしまったということ。
怪我をすると、その傷を治すために皮膚ある「繊維芽細胞」が、
タンパク質(コラーゲン)をつくり修復します。
しかし、傷口の化膿、傷の周囲の新陳代謝がうまく働かないと
修復がうまくいきません。
自然治癒力(自己治癒力)が発揮できない原因としては
過剰なストレスや食事などを含めた
良くない生活習慣などがあります。
怪我をした跡というのは、一般的に6ヶ月から1年ほどかけて
目立たなくなっていきます。
ですが、傷の状態が長期間続いてしまった場合や、
傷が化膿した場合に
「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」になることも。
「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」...
傷を修復しようとコラーゲン
繊維組織が過剰に産生されて、
傷口が赤く盛り上がりミミズ腫れのように
なってしまった状態のこと。
また、人によっては体質により、
傷口の周囲まで赤く盛り上がってしまう
「ケロイド」になることもあります。
年齢的に、
成長期の皮膚はケロイドになりやすいとされているようです。
小学校高学年、中学、高校と10代の成長期には
皮脂分泌が過剰になり
思春期ニキビのできやすい時期でもあります。
思春期になると身体を作ろうと成長ホルモンが分泌されますが、
この成長ホルモンが皮脂腺を刺激してしまうのです。
皮脂腺が刺激されることで、皮脂分泌が過剰に。
毛穴が詰まりやすくなり、
ニキビ菌が増えやすくなってニキビとなります。
ニキビのできやすい時期は、
傷口がケロイドになりやすい時期でもあるので
ニキビを自分でつぶしたりせず、正しいニキビケアをして、
ニキビ跡にならにようにすることが大切です。