<誰もが経験、生理的皮膚変化>
ニキビの原因
《誰にでも起こる生理的皮膚変化》
■そもそもニキビとは?
「ニキビ」というのは一般的な名称で、
医学的には「尋常性挫創(じんじょうせいざそう)」という。
■にきびは皮膚の病気
多くの人が一度は経験する生理的な皮膚変化が
ニキビです。
年齢を重ねると自然と良くなることが多いので、
「病気」という認識は強くない方が多いです。
ニキビができても
「青春のシンボル!」などとよく言われます。
でも、「尋常性挫創(じんじょうせいざそう)」という
病気のひとつなのです。
■にきび年齢
思春期病などといわれているニキビですが、
年齢では12歳ごろから30歳くらいまでに見られることが多く、
特に中学生、高校生が多いです。
年齢やできる場所によって
「大人ニキビ」と「思春期ニキビ」に分けられることも。
一般に
皮脂量の少ない頬から顎のライン(Uゾーン)を中心にできる
特徴があるのは大人ニキビです。
20歳を超え社会人になってから出来る人がほとんど。
ストレスによる男性ホルモン分泌の増加によるものが
原因の8~9割です。
そして、
皮脂の多いとされる額から鼻の先にかけたライン(Tゾーン)を
中心としてできるのが思春期ニキビの特徴です。
これは、
急激に成長ホルモンや性ホルモン分泌量が増加することが原因。
皮脂が増えることで毛穴がつまりニキビとなります。
ニキビは誰にでもできるもの。
そこで気をつけたいのが、ニキビの悪化。
ニキビが出来るとすぐにつぶしたくなる、
気になってさわってしまうという方も多いようです。
実際に病院では面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)という、
専用器具で角栓をとりのぞく治療などもありますが
素人が自己流で行うのはすすめられません。
むやみにさわったり、つぶしたりすると悪化のもとと
なってしまいますよ。
ひどいニキビになると跡が残り、瘢痕(あばた)、クレーターに
なってしまったり、茶色いシミや黒ずみになってしまうことも。
こうなると精神的な苦痛は日常生活にも影響します。
瘢痕(あばた)、クレーターが一度できると、
改善はとても難しいのです。
皮膚の陥没や色素沈着は簡単には治らず、
半年から1年、それ以上の気長な治療が必要となります。
ニキビができたら、「痕」が残らないように
ニキビのケアは早めに、気長に行うように心掛けてください。