<皮膚科での治療・軽症のニキビ>
皮膚科での治療《軽度のニキビの場合について》
一般的に「白ニキビ」「黒ニキビ」はにきびの中でも
軽度のものとされています。
■白ニキビ
毛穴の出口がふさがれて、皮脂が溜まってしまい角質と
混ざって塊になった状態(面皰(めんぽう))で
白くふくらんでいるもの。
※少し赤みが出ている場合は赤ニキビに進行しようとしている
状態です。
■黒ニキビ
白ニキビと状態は似ていますが、毛穴が完全には
ふさがれておらず、毛穴が開いて皮脂が酸化し
先端が黒くなっているもの。
白ニキビや黒ニキビはニキビでも初期段階です。
炎症が起きる前の比較的治しやすい時期といえるので、
悪化させてしまう前に早めにケアして治すようにしましょう。
■皮膚科での一般的な治療
~保険診療~
・面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)/コメド圧出
毛穴に詰まった角栓を
専用器具で取り除く物理的な治療です。
・ディフェリンゲル
毛穴をふさぐ角質ができるのを抑制する作用がある外用薬。
炎症が起きていないニキビや、炎症を起こしてしまった
ニキビなど様々なタイプのニキビに効果があります。
2008年に保険適用となり、画期的なニキビ治療薬として
注目されています。
・レチノイン酸(トレチノイン)
欧米で30年以上前から用いられている外用薬。
ニキビ形成と皮脂も減少させ、ニキビ菌の発育も抑える
ものです。
・サリチル酸ワセリン
毛穴の詰まりを除去する外用薬。
一定の殺菌作用があるのでアクネ菌を減らして、炎症発生を
抑える効果も期待できる。
~保険適応外~
・ケミカルピーリング
皮膚のターンオーバーを整える目的があります。
・ホルモン療法
低用量ピルなどでホルモンバランスを整えます。
上記のほかには漢方薬やビタミン剤が処方される場合もある
ようです。
また、多くの皮膚科では治療とあわせてスキンケア指導も
行っています。
普段の生活習慣のことから、自分が使っている化粧品が本当に
自分にあっているのかなどの相談ができたりするようです。
根本からニキビのできにくい肌作り、を考えてくれますよ。
程度の軽いにきびだと、そのうち治ると放っておいてしまう
方もいるかもしれません。
でも、油断すると赤く炎症を起こして悪化してしまいます。
白ニキビや黒ニキビのうちに正しい方法で治療しましょう。